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主催/お問合せ:「ある精肉店のはなし」を秋田で観る会 担当・野崎 TEL 050-3709-7434 e-mail akitakino@gmail.com 後援:秋田経済新聞

大阪貝塚市での屠畜見学会。牛のいのちと全身全霊で向き合うある精肉店との出会いから、この映画は始まった。
家族4人の息の合った手わざで牛が捌かれていく。牛と人の体温が混ざり合う屠場は、熱気に満ちていた。
店に持ち帰られた枝肉は、丁寧に切り分けられ、店頭に並ぶ。皮は丹念になめされ、立派なだんじり太鼓へと姿を変えていく。
家では、家族4世代が食卓に集い、いつもにぎやかだ。
家業を継ぎ7代目となる兄弟の心にあるのは被差別部落ゆえのいわれなき差別を受けてきた父の姿。
差別のない社会にしたいと、地域の仲間とともに部落解放運動に参加するなかでいつしか自分たちの意識も変化し、地域や家族も変わっていった。
2012年3月。代々使用してきた屠畜場が、102年の歴史に幕を下ろした。最後の屠畜を終え、北出精肉店も新たな日々を重ねていく。
いのちを食べて人は生きる。「生」の本質を見続けてきた家族の記録。

『祝の島』につづく纐纈あや監督作第2弾、2013年山形国際ドキュメンタリー映画際に出品され、広く好評を得た『ある精肉店のはなし』。キネマ旬報文化映画ベスト・テン 第2位および第5回辻静雄食文化賞を受賞した本作が、いよいよ秋田で上映されます。このたびの上映会は、「北東北横断上映キャラバン」。纐纈監督が、岩手県宮古市、岩泉町を経て秋田にやって来ます。上映後には、撮影時のエピソードや北出精肉店の皆さんのことなど、監督の見たこと、感じたことをお聞きするトークイベントも。皆さまのご来場をお待ちしています。

1974年生まれ。自由学園卒業。
2001年、写真家・ 映画監督である本橋成一氏の事務所「ポレポレタイムス社」に入社。映画『アレクセイと泉』の製作・配給・宣伝に携わる。映画『ナミイと唄えば』のプロデューサーを経てフリーランスとなり、2010年、上関原発建設計画に反対し続ける祝島の暮らしを見つめた初監督作品『祝の島』を初監督。シチリア環境映画祭ドキュメンタリー部門最優秀賞受賞。

この映画は被差別部落の人々とその生業を正面から扱っているわけだが、不思議なほどに透明で、この種の映画に特有の社会的なメッセージ性がほとんどない。それはたぶん監督が、獣を育てて、殺して、食べるという散文的な作業を淡々と続けている北出精肉店の人々のはるか背後に、数千年という射程をもち、世界のあらゆる集団に拡がる「人類の営み」を感知したからではないか。

------ 内田樹(思想家、武道家)

2014年6月15日(日) 14:30〜17:00

会場:秋田フォーラス8F​ シネマパレ1

★ 駐車無料サービスはございませんのでご注意ください

★ 纐纈あや監督トークイベント付 / 当日券のみ

料金:1,000円

(開場 14:00)

「ある精肉店のはなし」  監督:纐纈あや / プロデューサー:本橋成一 / 2013年 / 日本 / 108分 / http://www.seinikuten-eiga.com

撮影:大久保千津奈 / 録音:増田岳彦 / 編集:鵜飼邦彦 / サウンドデザイン・整音:江夏正晃(marimo RECORDS) / 音楽:佐久間順平 / 撮影助手:秋野青 /製作補佐:佐久間愛生、小野麻里、前田恵 / 製作デスク:中植きさら / 製作統括:大槻貴宏 / 製作:やしほ映画社、ポレポレタイムス社

上映終了いたしました。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました!

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